DIE WITH ZERO

先日タイトルに惹かれて買った本の一つです。

内容は、タイトルのように、寿命が尽きた時に財産ゼロになって亡くなるのが望ましい、という話ですが、最初は、テクニカルに老後の財産(特に金融資産)を使って行くのか、という話かと思って手に取りましたが、そうでは無くて、“生き方”そのものを考えさせられるものでした。

ポイントの一つが、「人生の価値は、思い出・経験である」と断言された事で、自分もそう思う事にしました。もう一つは「老後は思ったよりお金はかからない」という事で、老後の心配である「病気」について、「高額な先進医療で半年間延命するくらいなら、そのお金を元気なうちに“思い出作り”に使う方が遥かに有意義である」という事で、これも納得出来ますし、日本の医療制度なら、野垂れ死にさせられる事も無いのかなと思います。

他にも色々ありますが、それは読んでいただくとして、若干気を付ける必要があるのは、筆者がアメリカ人でアメリカ人の人生を前提としているので、税金とか年金とかの制度の違いがある事はあります。この生き方を実践するためには、日本の贈与税と相続税の課税バランスを変えてもらう必要もあり、お金を高齢者の預金口座に留めておかせるような制度を変え、若い子育て世代が生きた金を使い、思い出もたくさん作れるような社会になれば良いな、と思います。

という訳で、今、木曽という田舎に住んではいますが、何かあれば(無くても)、どこにでも駆けつけ“思い出”作りをして行きたいと思っていますし、皆様の”思い出”作りに、不動産業者としてもお役に立てればと思います。